【完全版】研修医になる前に準備すべき「神器」リスト:先輩医師が選ぶ「買っておくべきもの」と「買わなくていいもの」

医師国家試験の合格、本当におめでとうございます。
長い医学部生活と過酷な試験勉強を乗り越え、ついに「医師」としてのスタートラインに立ちましたね。

しかし、息つく暇もなく、「4月からの研修生活、一体何を準備すればいいの?」という不安が押し寄せているのではないでしょうか。
「聴診器はどれを買えばいい?」「白衣は毎日着るの?」「iPadは必須?」
先輩たちに聞いても、「病院によるよ」「適当でいいよ」と言われてしまい、結局何を買えばいいのかわからない……。

Dr.シェパード

そんなあなたの不安を解消するために、この記事を書きました。

研修医の準備は、単なる「買い物」ではありません。これは、これから始まる過酷な臨床現場で、あなたの心身を守り、医師としての成長速度を最大化するための「初期投資」です。

この記事では、現役医師や先輩研修医たちの数多の「失敗談」と「成功体験」に基づき、「これだけ揃えれば絶対に外さない」という精選されたアイテムを紹介します。

さあ、4月から最高のスタートダッシュを切るための、最強の準備を始めましょう。


目次

1. 身だしなみと機能性!ウェア&フットウェア戦略

1. スクラブ:あなたの「戦闘服」

スクラブおすすめもまとめています!

白衣の下、あるいは当直中の服装として、スクラブは完全に定着しました。
病院で支給される場合もありますが、自分でも3〜5枚は持っておくべきです。

推奨ブランド:

  • MIZUNO(ミズノ): スポーツウェアの技術が詰め込まれており、とにかく動きやすい。洗濯してもすぐ乾き、シワになりにくい「イージーケア」が最強です。価格も手頃。
  • Classico(クラシコ): おしゃれ白衣ブランドと言えばこちら。定番の上質なスクラブやRonHermanやジェラート・ピケなどブランドとのコラボ、ポケモンとのコラボなど幅広く良いメディカルウェアを揃えています。定期的にクーポンやポイントアップなども行っているのでチェックしてみてください。

選び方のコツ:
色はブラック、ネイビー、バーガンディ、ダークグレーなどの濃い色がおすすめ(汚れが目立ちにくい)。
ただし、「病院指定の色」がある場合もあります。購入前に必ず病院の服装規定(入職のしおり等)を確認しましょう。

2. 白衣:機能性重視

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最近のトレンドは、従来のボタン式ロングコートではなく、「ハーフ丈(太ももくらいまでの長さ)の白衣です。

Dr.シェパード

個人的に長く愛用しているのはMizunoのドクターコートです。しっかりしつつ、丈はロング丈といいつつ長すぎない、軽いといい感じです!

推奨理由:

  • 動きやすい: 丈が長いと、しゃがんだ時に床についたり、椅子のキャスターに巻き込まれたりします。ハーフ丈ならアクティブに動けます。
  • 着脱が一瞬: ジッパーなら、急な処置でスクラブになる時も「ジャッ」と脱げます。

注意点:
数万円する高級ブランド白衣(クラシコなど)はカッコいいですが、初期研修中はおすすめしません。
ボールペンのインク漏れ、採血時の血液付着など、絶対に汚れます
最初のうちは、汚れても心が折れない価格帯(ナガイレーベン等)で揃え、2年目以降や専門科に行ってから高級白衣デビューしましょう。

3. シューズ:足の汚染を守り、疲れにくくする

おすすめ院内履きまとめてます!

これらは高価である必要はありませんが、絶対に「機能性」で選ぶべきです。

研修医の戦場は過酷です。血液、体液、薬剤による汚れのリスク。そして、広い病院内を走り回る運動量(一説には1日1万歩以上)。
だからこそ、ウェアと靴には徹底的にこだわるべきです。靴は一番投資効果が高いアイテムかもしれません。
長時間立ちっぱなしの手技、体液などでの汚染が起こり得る救急や処置、急変時のダッシュ。足元の安定は、パフォーマンスに直結します。

クロックスについての注意喚起:
「クロックスでいいや」と思っている方、要注意です。
安全上の理由から「穴あきサンダル(通常のクロックス)」は危ないです。
落下した注射針が穴から刺さる事故や、血液がかかるリスクがあるためです。
もしクロックスを履くなら、「穴がないタイプ」を選びましょう。また、そもそも「サンダル禁止・スニーカーのみ」という病院も増えているので、規定確認は必須です。

2. ポケットの中身が最強の武器!「5つの必須アイテム」

研修医の白衣のポケットは、移動するナースステーションです。
患者さんのベッドサイドで「あれ、持ってくればよかった……」と後悔しないために、以下の5つだけは肌身離さず持っておきましょう。

1. ペンライト:スマホのライトは絶対NG!「瞳孔計付き」を選べ

「ライトなんてスマホでいいじゃん」と思っていませんか?
絶対にやめてください。

スマホのライトは光量が強すぎて、患者さんの網膜を傷めるリスクがあります(特に意識障害時の対光反射確認)。また、家族や患者さんから見て、「スマホをいじっている」と誤解される行為は、プロフェッショナリズムの観点からも絶対に避けるべきです。

Dr.シェパード

実際にクレームが入ったことを聞いたことがあります

選ぶべきスペック:

  • ソフトLED: 暖色系の優しい光で、口腔内や瞳孔を自然な色味で観察できます。
  • 瞳孔計・ゲージ付き: 本体に2mm, 3mm…といった瞳孔サイズのスケールがプリントされているもの。意識レベル(GCS/JCS)の評価時に、客観的な数値を瞬時に出せます。
  • ノック式: 処置中は片手が塞がっていることが多いです。回転式ではなく、ボールペンのように片手でON/OFFできるノック式が必須です。

2. ハサミ(ナースハサミ):テープ・包帯・点滴ルートの処理に

意外と忘れがちですが、使用頻度トップクラスです。
包帯のカット、点滴の固定テープ、ネームバンドの切断など、ハサミがないと仕事になりません。
文房具のハサミではなく、必ず「医療用(ナースハサミ)」を買ってください。

推奨理由:

  • 刃先ガード: 刃先にプラスチックのガードがついており、患者さんの皮膚を傷つけずに包帯を切れます。
  • クリップ付き: ストラップやリールをつけてポケットに固定できます(紛失防止)。
  • フッ素加工: テープを切ってもベタつきません。

3. 印鑑(シャチハタ)

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電子カルテ化が進んでも、同意書、指示受け、書類作成など、印鑑を押す場面は山ほどあります。

Dr.シェパード

圧倒的な必需品です!

推奨品:

  • キャップレス: ノックするだけで印面が出るタイプ。片手でポンポン押せます。
  • クリップ付き: 胸ポケットに挿しておけます。

これがあるだけで、毎日の書類業務のストレスが激減します。

4. ボールペン:印鑑付きだとさらに便利

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「たかがボールペン」ですが、研修医は毎日大量の文字を書きます(同意書の説明、メモ、指示受け)。
書きにくいペンは思考を妨げます。

ジェットストリームで多色タイプが個人的には一番使いやすかったです。

また、印鑑付きだと印鑑を持ち歩き忘れたときにも使えるバックアップになるので、1本あると便利です。

推奨品:

  • ジェットストリーム(多機能ペン): 滑らかさは正義です。赤・黒・青の3色は必須。太さは0.5mmがカルテや書類に書き込みやすくベストバランスです。
  • 高級軸: 1,000円くらいのちょっと良い軸(ピュアモルトなど)を使うと、モチベーションが上がり、紛失もしにくくなります。

5. 時計:ナースウォッチやチープカシオまたはスマートウォッチ

処置中、脈拍測定、死亡確認など、秒針を見る機会は多いです。
しかし、血液や体液がかかるリスクも高いのが現実。

ナースウォッチは白衣のポケットなどに固定でき、利便性が高いので1つ持っておくと研修医の時は便利でした。

またチープカシオのような安価で耐水性のある時計が一つあると気楽に使えていいですよね。

一方でApple Watchなどのスマートウォッチで業務効率化の一つにするのもありです。ただ処置やオペ室では外す必要があることが多いです。

選択肢:

  • ナースウォッチ:ポケットにつけられて、手軽に見やすく汚れにくい。
  • チープカシオ(G-SHOCKなど): 数千円で買えて、汚れてもジャブジャブ洗える(あるいは買い直せる)。最強の実用品です。
  • Apple Watch: 通知確認やタイマー機能が便利ですが、バンドは必ず「シリコン製(スポーツバンド)」にしましょう。金属や革は衛生管理上NGです。

※【注意】聴診器について

「良い聴診器を買わなきゃ!」と焦る必要はありません。
学生時代に使っていたもので十分です。

ただ新調したい場合は、両面膜型のダブルダイアフラムタイプを私は購入しました。小児から成人で広く使えることと、心雑音などはやはりより鮮明に聞こえました。

Dr.シェパード

新調してすぐのときにケモ導入患者さんで新規弁膜症を見つけてオーベンに褒められたことがあります、意外と性能の違いは大きいなと思いました


特に循環器内科などを志望していない限り、数万円もする高価なモデル(カーディオロジー等)を最初に買う必要はありません。まずは手持ちのもので研修をスタートし、必要性を感じてから検討しましょう。打腱器(ハンマー)も同様に、病棟の備品で十分なことが多いです。


3. 第2の脳を作れ!デジタルツールと学習環境

現代の医療は情報戦です。膨大なガイドライン、新薬情報、エビデンスを全て暗記するのは不可能です。
優秀な研修医とは、「全てを知っている人」ではなく、「必要な情報に一瞬でアクセスできる人」です。

1. iPad mini(第6世代):白衣のポケットに入る最強の相棒

iPadには色々なサイズがありますが、研修医なら「iPad mini」一択です。

理由:

  • 白衣のポケットに入る: これが全てです。iPad AirやProは入りません。回診中、ベッドサイドでサッと取り出して確認できるのはminiだけです。
  • Apple Pencil活用: 手書きメモ、同意書へのサイン、画像への書き込みなど、紙のノート以上の働きをします。

2. アプリ「三種の神器」

iPadやiPhoneには、まずはこの3つのアプリを入れると便利です。

  1. HOKUTO(ホクト):【無料】
    • 臨床支援アプリの決定版。主要なガイドラインが検索でき、eGFRやリスクスコアなどの医療計算機も搭載。ERマニュアルも充実しています。これがないと仕事になりません。
  2. 今日の治療薬:【有料だが必須】
    • 薬の用法用量、禁忌、相互作用、ジェネリック名を一発検索。処方オーダを出す時の命綱です。書籍版についてくるシリアルコードでアプリ版が使えることが多いです。
  3. UpToDate(アップトゥデート):【施設契約確認】
    • 世界中の最新エビデンスの集合体。診断や治療方針に迷った時、指導医へのプレゼン準備に必須。多くの病院が法人契約しているので、個人の出費なしで使えることが多いです。入職後に確認しましょう。

3. 電子書籍

研修医室などにおいておくとしても病棟でも使いたい、という場面も出てくるためやはり電子書籍でiPadやiPhoneに入れておくとパッと参照できるので便利です。

実際に電子書籍として持ち歩く方法として二つあり、一つは自炊する方法、もう一つは電子書籍を購入する方法があります。自炊も学生時代から環境を整えている場合には良いんですが、新規でしようと思うと大変なので、電子書籍を購入するのが早くて結局安上がりでもあります。

  1. Amazon kindle
  2. m3電子書籍
  3. 医書.jp

セクション4: 忘れがちだけど超重要!当直QOLを上げる「生活用品」

研修医生活で最も辛いのが「当直」です。
不慣れな救急対応、鳴り止まないPHS、そして劣悪な睡眠環境。
少しでも体を休めるために、当直室の環境改善(QOL向上)には全力を注いでください。

1. 睡眠の質を確保する「マイ寝具」

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研修医の当直回数が多い病院で働く場合は、睡眠の質の確保は重要になってきます。月に4回程度でも年間で50回は過ごすわけですから、早めに環境を整えておくに越したことはありません。

当直室の布団は、「せんべい布団」「独特の匂いがする枕」「冬は寒く夏は暑い」がデフォルトだと思ってください。
ここで寝不足になると、翌日の日勤でミスをするリスクが高まります。

  • マイ枕: 自分が使い慣れた枕、あるいは持ち運びやすい高機能枕(airweaveなど)を持ち込むだけで、入眠スピードが変わります。
  • マイ毛布: 病院の空調は調整が難しいことが多いです。一枚ブランケットがあるだけで、体温調節が格段に楽になります。カシウェアのブランケットはフワッフワで最高です、もちろん自宅用でもオススメです。あと結構丈夫でふわふわが続きます
  • マイベッドマット:腰痛持ちなどで特別に配慮が必要な場合は積極的に検討しましょう

2. セルフケア用品: 洗面具や着圧ソックス

当直室などにはシャンプーなどの類はありますが、やはり使い慣れたものが良かったりしますよね、トラベル用の小さいセットでシャンプー・コンディショナー・ボディーソープを持っておくと非常に便利です。

Dr.シェパード

当直中にシャワー浴びていると、PHSがなった気がして何度も出て確かめる、というのはあるある・・・やはりゆっくりとは入れないです

また、最近は働き方改革で翌日にお休みをいただける場合もありますが、連続勤務となる場合もありますので、1日以上働いて疲れた脚を癒やす着圧ソックスもオススメです。

こちらに脚のケアについてまとめています

3. 聖域(サンクチュアリ)を作る「遮断グッズ」

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当直室には電子カルテを見るパソコンが置いてあることが多く、寝るときに眩しいなどがあります。またなれない環境で寝付きにくいこともあると思いますが寝れないとそれだけで折角の休みを無駄にしてしまいます。

そこでアイケアも兼ねた、アイマスクは手軽でリラックス効果もありますのでオススメです。

  • アイマスク: 誰かが電気をつけたり、PCのモニターの光が眩しかったりします。光を遮断して強制的に脳を休ませましょう。

4. 電源確保

当直室のコンセントは、なぜかベッドから一番遠い壁にあることが多いです。

  • 2m以上の長い充電ケーブル: 必須です。寝ながらスマホやiPadを充電・操作するために。
  • 電源タップ: コンセントが一つしかないこともザラです。スマホ、iPad、Apple Watchを一気に充電できるよう、マルチポートの充電器を持ち込みましょう。

セクション5: 先輩たちの「買わなくてよかった」失敗談集

最後に、無駄な出費を防ぐために、先輩たちの「失敗談」を紹介します。

失敗1:「張り切って手術用専門器具を買ってしまった」

外科志望だからと、数万円するマイ持針器やルーペを入職前に購入。
結果:「一年目の研修医が使う機会なんてない」「病院の備品を使えばいい」と言われ、タンスの肥やしに。専門的な器具は、その科に入局してからで十分です。

失敗2:「分厚い専門書を最初から揃えすぎた」

「勉強熱心だと思われたい」と、各科の専門医が読むような分厚い成書を大量購入。
結果:難しすぎて読めないし、持ち運べない。最初は「レジデントマニュアル」のような、全科共通の薄い実践書から入るべきでした。

失敗3:「サンダル禁止を知らずに高級サンダル購入」

リカバリーサンダルが流行っていたので購入。
結果:配属先の病院は「安全管理上、踵のない履物は全面禁止」。一度も履けずにメルカリ行きに。しつこいようですが、「入職のしおり(服装規定)」は穴が開くほど読んでください。


結論:準備とは、未来の自分と患者さんへの「ギフト」

いかがでしたでしょうか。
聴診器、ペンライト、スクラブ、シューズ、iPad、そして当直グッズ。

これらは全て「現場で使い倒すもの」です。

良い聴診器は、あなたの耳を育てます。
良いシューズは、あなたの足を守ります。
良いデジタル環境は、あなたの知識を支えます。

この準備は、4月から現場に立ち、不安の中で戦う「未来の自分」へのエールであり、あなたが担当することになる「患者さん」への誠意でもあります。

まずは、「入職のしおり」を確認することから始めてください。
そして、自分への投資として、一つずつお気に入りの道具(ギア)を揃えていってください。

準備万端なあなたの研修医生活が、実り多きものになることを心から応援しています!
頑張ってくださいね!


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この記事を書いた人

首都圏で消化器内科医として臨床に携わり、消化器内科や医学一般について、医療者の生活についてなどの情報を発信しています。

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