研修医になったら導入したい日常生活習慣

こんにちは、 Dr.シェパード (@dr-shepherd-ns-rabbit) です。

4月から研修医になられた皆さん、おめでとうございます。

最低でも6年間の長い大学生活を経て晴れて社会人となった皆さんに、社会人になってこそ早めに生活に取り入れたほうが良いことを紹介していきます。

ここで紹介することは社会人となって幾年も立ってから自身が、早めにやっておけばよかった・・・と後悔していることばかりです。

自分のように後悔することのないように、この記事を読んだみなさんが幸運にも実践しより豊かな生活を送ることを期待します。

特に医者に関しては最近ではそんなこともなくなってきている印象ですが、昔からマネーリテラシーが低いと言われてきています。

そのため今回の内容はお金関係の豆知識のような感じになっています。

学生生活を終えてすぐの研修医の方々や学生さんにも役立つ情報かと思います。

目次

ポイント

  • 研修ローテーションで学んだことをNotionやEvernote、One noteなどにまとめる
  • 日常生活でクレジットカードなどと紐付けたポイント活動を取り入れる
  • 医療従事者限定ポイント活動を日常生活に取り入れる
  • 貯蓄の一つとして投資を行う NISAやつみたてNISA
  • ふるさと納税を行う、できればiDecoも行う
  • 医学以外に今後役立つ知識や技術を学ぶ プログラミング、英会話、ファイナンシャルプランナー(FP)など

ローテートで得た知識をNotionやEvernote、Onenoteなどにまとめる

まず最初に真面目な話をしておきます。

ローテート期間中にえられる各科の専門知識はその後の人生において非常に財産になります。

特に専門科を選んで働き始めると、他科の先生からその専門知識を教えていただく機会というのは極端に減ります。なのでどんな些細なことでも、国試の知識だなと思うようなことでもメモして残しておくのは非常に重要です。

Dr.シェパード

未だに自身も研修医のときにまとめた内容を見返して日常診療に役立っていることがあります。

まとめる際はPCやタブレット、スマートフォンでまとめやすい媒体を使用すると良いと思います。

元々はEvernoteを使用していたのですが、そのデメリットとしては無料版では共有端末の数に制限があったことという実務的な面とそれぞれごちゃっと並ぶ印象がEvernoteにあり、階層化が得意でないというのがありました。

Microsoft OfiiceのOne Noteも階層化ができて比較的自由度が高いのでこちらも間で一時期使用していました。結構こちらも良かったです。One Noteはオフラインでも使用できるため、その点でも便利です。

他に最近使用しているのがNotionです。

Notionに便利な連携アプリがあり、日本人の個人の方が開発した「Fast Notion」というアプリでiPhoneで自身のNotionと連携したあとサクッとメモをNotionに送る事ができ、そのサクッと感が非常に素早いのが好感触でお試しで移行していますが、Notionの難点としてはネットに接続した状態でないと更新ができないことです。

Dr.シェパード

いずれの媒体を選ぶにせよ自分にあった媒体ですぐにアクセスし、得た知識を保存する習慣を研修医のタイミングで身につけておくと後々役立ちますのでオススメです。

クレジットカードの選定とポイント活動

少し前から調べて、考えて導入したのがクレジットカードとポイント活動です。実際にいままでなんでやってこなかったんだと後悔していることNo.1です。

実際に新規に導入したのは「楽天経済圏」と「SPGアメックス」です。もともとANAのマスターワイドゴールドカードを使っていましたが結局そこまで「マイル修行・SFC修行」をすることなく年会費を無駄にしている状況であったため思い切って変えました。

まず「楽天経済圏」についてです。とても有名所で知っている人も多いと思いますが、生活に関することを楽天のサービスで賄っていくと利用内容に応じて「楽天市場での買い物へのポイント倍率上昇で還元してもらえる」システムになります。詳しくは以下で解説しています。

次に「SPGアメックス」です。これはメリットある人、デメリットある人がはっきり分かれますので、安易に申し込むのは推奨しませんが少しでもメリットある人は申し込まなきゃ損と思うくらいです。

簡単に言うと、「年間25泊以上マリオット系列ホテルに泊まることで得られる上級資格を得られる」カードになります。大したこと無いじゃないかと思うかもしれませんが、その上級資格の特典がすごいんです

特典一例

  • チェックイン時の空き状況によって部屋のアップグレードの可能性がある
  • レイトチェックアウト(14時まで)が可能
  • 特別ギフトがもらえることがある
  • 宿泊でより多くポイントが入る(通常のカードより還元率が高い)

そして見逃せないのが、カードを継続することで1泊1室(2名)までの無料宿泊特典(交換レートで1泊50,000ポイントまでの条件付き)をプレゼントされ年会費の34,100円以上の部屋に宿泊できます。これらの特典が魅了してやまないポイントです。

こういった人にオススメ

  • 旅行が好き
  • 首都圏に住んでいる
  • 高級ホテルに泊まるのが好きあるいは憧れており1年に1回でも利用してみたい、さらに贅沢な経験ができることも期待したい
  • いいホテルに泊まった際になるべくゆっくりと過ごしたい
  • いずれマイル修行をしようと考えているが、すぐにできそうにない

こういった人にはおすすめできない

  • 旅行に行かない
  • 宿泊にお金は使わずに泊まれればいい。
  • クレジットカード自体、普段づかいしない
  • マイル含めた他のポイント制度に一本化したい
  • マリオット系列のホテルには泊まりたくない
  • 年会費は払いたくない

一つでもおすすめできないに当てはまった人には検討する価値のないカードになります。

しかし上記のオススメに当てはまった人やちょっと興味があるなという人は以下の記事で紹介していますので、参考にしてみてください。特に医者に関して言えば、給与も一般よりは良いので、より良いホテルに泊まったりラグジュアリーな体験を是非したくありませんか?家族がいる方にも夏休みの旅行で喜ばせるための助けとなるかもしれませんので一考の価値があります。

Dr.シェパード

元々のANAカードを使っていたときの心苦しさ(修行できていないけど年会費かかってる)から開放されましたし、マイルの還元率で言えばSPGアメックスのほうが上を狙えるので、修行を行うまでの準備期間に最適でした。心置きなくポイント活動に日常生活から励むことができています。

医療従事者限定のポイント活動

私が最近導入して、今更気づいたことに後悔していることNo.2がこれです。密かにみんながやっていると思われることNo.1でもあります。

学生で登録できてポイント活動ができるサイトは少ないので、研修医以上が対象になるかと思います。

有名なのがm3.comと呼ばれる医療従事者限定サイトで、他にはCare net日経メディカルMedPeerなどがあります。詳しくはこちらにまとめています。

これらのサイトでポイント活動をコツコツとやっていくとその時々の条件(特にアンケート)にもよりますが年間でそれぞれ3万円分ずつくらいは貯まります。上手くやればもっと入る可能性もあります。

Dr.シェパード

それぞれで年間3万円ほど戻ってくるのであれば、ネットショッピングなどで利用していたお金を別の目的に有効活用することができます。

貯蓄の一つとして投資を行う:NISA、つみたてNISA

NISAやつみたてNISAは名前は聞いたことあるけど実際にどんな制度かよくしらない、やったほうがイイとか言われるけど関係あるのは投資家の人でしょなんて方が特に医療従事者には多いのではないでしょうか。

もちろん最近は投資についての話が老後資金2,000万円必要問題などで脚光を浴びるようになり感度の高い人は始めている人もいるでしょう。そんな方は読み流してもらって大丈夫です。

NISA、つみたてNISAは簡単に言うと、「制度を使って投資を行って得た利益に対する税金は0になる」というものです。この利益に対する税金、バカになりません。

売却益や配当金など利益がでれば一律20.315%持っていかれます。その税金が0になるわけですから、すごい制度です。そして複利というすばらしい発明があり、毎月4万円ずつ、20年間つみたて貯金することを仮定します。

通常の貯金をコツコツと行った場合、4万円×12ヶ月×20年=960万円ですが、これを年利5%のリターンで運用しながら行った場合、約1,644万円となります。

差額なんと700万円です。もし年利7%であれば約2,083万円と倍以上になります。これが雪だるま式に増えていく複利の力です。

もちろん投資は元本保証されていませんから、この数値の年利が期待できると限りません。

しかし色々な方がすでに検証していますが、例えば米国株式市場におけるS&P500と呼ばれる指数は1991年から2021年まででおよそ年利9%という平均になっています。その中でリーマン・ショックなど「~ショック」があり暴落する時期もあるため、精算時期により必ずそうなるものではないですが先程のシミュレーションもあながち狙えないものではないと思いませんか?

もし年利9%と仮定すると960万円に対して約2,670万円ほどで利益は1,700万円となります。

先程あげた月に4万円という実例は実はつみたてNISAより若干多い設定の仮定です。つみたてNISAは正確には月約33,333円で年間40万円を20年間運用することができます。もちろんその後続けることも可能ですが、期間終了後に生じた利益に対して課税があります。しかしながら、約1000万円ほどの利益がつみたてNISA期間で得られたとして、通常なら20%ほどの200万円がなくなるのに対してつみたてNISAならすべて手元にはいります。

これはやらない理由は無いでしょう、そして月に3万円ほどは十分に捻出できるでしょうし、将来の老後資金2000万円問題が解決しそうな勢いです。研修医は最短で24歳で始まるでしょうから、20年後は40代半ば、まだ老後には遠いですよね。

ちなみにNISAは積極的運用を行うなら考慮されますが、積極的運用なら課税口座でもいいような気がします分散投資としてのつみたてNISAと併用して課税口座で積極的運用を試すのが資産運用の一般的な解になりそうですが、自分のスタイルにより選択するのがイイでしょう。

ちなみに楽天経済圏の話をしましたが、投資を行う上でよく使われるのはネット証券口座です。特に人気が高いのが、SBI証券と楽天証券です。これらは売買手数料が業界最安に近く、取扱銘柄数も非常に多く不自由しません。

楽天証券では楽天ポイントによる投資も可能で、毎月500ポイント投資信託の購入に使用すれば楽天ポイント倍率の上昇が得られ、楽天銀行も開設していて証券口座と連携すると入金と出金が簡便になる他に銀行口座は優遇金利での預け入れとなります。

楽天経済圏へ取り込まれることを検討している方にはおすすめですし、もちろんSBI証券もオススメです。

またTポイントを貯めているよ!という方にはネオモバイル証券、LINEポイントを貯めているという方にはLINE証券もあり、日本株を1株単位で購入できます。(日本株は基本的に100株単位での購入、米国株は1株単位で購入可能)。

ふるさと納税を行う、できればiDecoも

節税という観点でふたつをまとめてしまいましたが、特長がやや異なります。

まずは私がまだ始められていないiDecoについて。

iDecoは老後資金2,000万円問題の関わりで注目を浴びた、「個人型確定拠出年金」と呼ばれるものです。原則として60歳になるまで資産を引き出すことができないデメリットが有る代わりに、

  • 運用にもちいた掛け金が所得控除の対象となる
  • NISA・つみたてNISAと同様に運用益は非課税
  • 受け取る際にも年金として受け取るなら公的年金等控除・一時金としてなら退職所得控除の対象

3つのメリットがあります。特に60歳になるまでの運用掛け金が所得控除になることが当面のメリットであり、受け取る際にもメリットがあるという美味しい制度になっており、つみたてNISAと合わせると強力な資産運用の一つとなります。

Dr.シェパード

ただ私はまだ導入できていません・・・

理由が、被保険者区分により掛け金上限金額が異なり、転職などの際に届け出が都度必要であること、年に1度のみしか掛け金が変更できないこと、書類が非常に煩雑で会社に提出する書類があることがとてもネックになっています。特に医者に関しては数年おきの転勤は所属によりよくあるので、そのたびに書き換えと申請を頑張るのが大変であることが一番の問題です。

Dr.シェパード

私も直近で転勤の可能性があり見送っています。次の職場から開始しようと考えています。

続いてふるさと納税について。

これは始まってからしばらく時間が経過しており知っている人が多いかもしれません。簡単に制度を説明すると「自分の住んでいる自治体以外に寄付をすることでかわりに地域特産品などをもらえ、かつ所得税の控除になる」という制度です。自己負担金額は上限範囲内の寄付であれば、2,000円のみということで得しかありません(実際には先んじて納税し、その分で返礼品もおまけで付いてきているので自己負担の”お金”は変わらず返礼品分だけ”物”として得する制度です)。

返礼品としてオススメは、日用品や米・玄米、季節の珍しいかお高いフルーツ、うなぎなどです。

電化製品などもあるため所得が一般的に高い医者であれば候補になりえます。

Dr.シェパード

また私自身は過去に酒器などもいただいて非常に満足しています。お米も最近は買っていないですね

Ns.うさぎ

青森の「青天の霹靂」というお米がとても美味しくてリピート確実です!あとは新潟の「新之助(しんのすけ)」も気になっています

あとは収納に余裕があればティッシュやトイレットペーパーなんかもオススメです。

フルーツの中ではみかんなど普段食べる定番のフルーツがあると思うのですが、それらはふるさと納税での返礼品の量がすごく人数が少ない我が家では消費しきれないので、高級フルーツとしていちご、さくらんぼ、シャインマスカット、マンゴー、パッションフルーツなどを取り寄せて季節ごとのたまの贅沢で楽しんでいます。

そしてただでさえお得なふるさと納税をでさらにお得にするのが「楽天経済圏」です。

楽天市場にはふるさと納税の項目もあり、実際に行うことができるのですがポイント還元の対象となっているんです。そして期間限定にはなりますが最近は月に2回ほど、「0と5のつく日にエントリーした上で楽天市場を使用して購入」すると2倍(2%アップ)、「お買い物マラソン」で最大10倍(10%アップ)でポイント還元がかなり得られます。簡単に1回の寄付による還元で2,000ポイント(=2,000円)相当を得られることもあります。もちろんそれぞれのキャンペーンで得られる上限ポイントもあるため、限りはありますが分散して少しずつプラスを出していけば良いのです。所得税を減らしながら、返礼品ももらってプラスとなったポイントでさらに私生活を充実させる、そんなプラスのサイクルを生むことができます。

Dr.シェパード

知らなきゃ損な制度ですし、上手く使いましょう!ぜひこの機会に検討ください!

医学以外に今後役立つ知識や技術を学ぶ プログラミング、英会話、ファイナンシャルプランナー(FP)、動画編集など

研修医になったばかりで臨床医学のはじめの一歩もよくわからない状況でこの項目を勧めるのはやや邪道かもしれませんが、基本が出来てきて仕事が出来るようになった時などに思い出して検討したほうが良いことです。

ずーーーーっと医学のことばかり考えているとプライベートと私生活であまり境がなくなっていき気づかず疲弊してしまっているかもしれません。また、他の知識や技術を学ぶことはなにも悪いことだけではありません。

プログラミングに関して言えば、最近流行しているAI技術の基本はプログラミングにあります。使いこなすのは最終的に人に委ねられますが、より上手く使いこなしたりするには技術を知っておいても損はありませんし、何かしらの拍子に湧いたアイデアによりアップデートしたシステムを作れるかもしれません。また大学院での研究があれば解析などにも使用できますし、医学に全く関わりが無いわけではありません

英会話も外来診察に役立つ可能性がありますし、FPに関しては税金などのお金の知識がつきますから将来開業することなどを考えた際にメリットになります。動画編集これからの時代の情報発信に使用できますが開業時のプロモーションなどに使用できればより良くアピールできたりします。

つまり医学に直接関係ないに思えるような知識もどこかの場面で役立つ可能性があり、医者に関して言えば特に他の技術に学生時代にあまり触れていないことも多いでしょう。日常生活で医学から開放される息抜きに、さらに上のステップに進むための一助に自分時間に医学以外の知識を取り入れてみることを考えてみてはいかがでしょうか。

私はプログラミングをUdemyというWeb教室と本から学びました。またFPに関して言えば参考書が出ていますので、そちらで勉強をしています。

最後に

研修医になった先生方に、医者以外のプライベートで導入しておきたいオススメのことを紹介しました。

研修医が終わってしばらくたった自分が今振り返ってあの時こうしていれば・・・と思うことを中心に載せています。

自分の将来のために、この記事を参考にして皆さんの私生活も充実できたら幸いです。

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この記事を書いた人

首都圏で消化器内科医として臨床に携わり、消化器内科や医学一般について、医療者の生活についてなどの情報を発信しています。

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